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Yoshiaki-FigLeavesのブログ

組織/アプリ/テクノロジーについて書いてきます!

ソーシャルゲームに課金する人の心理 ーゲームを消費する事に意味はあるのか?ー

 昨日はスマホゲームのベンダーさんと話してきました。そこで聞いたのは「現代人のスマホゲーム依存」です。

 

ゲームにハマる現代人

 

ゲームにハマる現代人、としましたが、別にはまっているというか、スマートフォンのおかげで常にゲームを持ち歩けるようになった事で、ゲームが普及した、という話をしたいと思います。

 

特に、そのデバイスの仕様が変化したのは日本にとっては大きな事です。日本の教育において、「ゲームは悪だ」「ゲーム脳になるぞ」という感情的な教育がなされ、そこに所謂「恥の、ムラ社会文化」が載っかったおかげで、「ゲームは恥だ」という意識が大きくありました。

 

だからこそ、ゲームボーイだとかの時代はそこまで電車の中でゲームをする文化は強くありませんでした。

 

ところが今やスマートフォンというデバイスに入り込んだおかげで、その目的は細分化されています。コミュニケーションやSNS、情報収集、そしてゲーム。

つまり、他者からの見え方がゲームでなくなったので、これまで取りきれていなかった移動中ゲーム層をネイティヴアプリが掻っ攫うようになりました。

 

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電車内でスマホをいじる人

 

ソーシャルゲームやっている人の割合はこちら

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かくいう自分もスマホをいじり続けています。1日における視覚のスマホ占有率は比較的高いほうだと言えるでしょう。

 

 

 

そしてこんな記事が最近出ていました。

ikedahayato氏のブログです。

スマホは「消費」のツールにすぎない。子どもにはスマホではなく、PCを持たせるべき : まだ東京で消耗してるの?

 

日本の13~15歳(≒中学生)では,7割がデスクトップもノートも持っていません。他国の1~2割とは大違いです。

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娘を見ていても思いますが、スマホは無尽蔵に時間を使うのでヤバいですね。運転中、後部座席でずっとアンパンマンの動画を見ている姿を見ると、脳みそ抜かれてしまったのかと思います。すまぬ娘よ。

 

何が問題かというと、スマホでは「生み出す」ことが難しいんですよ。あれは所詮「消費」に特化したツールでしょう。

 

ゲームももちろんそうですが、メッセージアプリにせよ、何にせよ、スマホのアプリは非常に消費よりだなと思います。逆に、スマホを投資に変えられるのは非常に少ないクリエイティビティの溢れる人材ですので、難しいところです。

 

ただし、適度にやるのは良いと思います。事実、認識制御を司る前頭葉皮質が活発になるので、ゴール設定をし、それに従って、考えや行動を起こしていく能力が身につきます。

 

また、前頭前皮質の機能として、「より報酬を得ることのできる長期的に満足のいく結果を得るために短期的な満足感を先送りにするという選択肢を制御する能力を持っている。この報酬を待つ能力は、ヒトの脳の持つ最適な実行機能を定義する重要な要素の1つ」があります。

 

ちなみに、ゲームを続けていくと、違う脳の分野を駆使してゲームをするようになります。ある程度慣れてきたところで、脳が違う分野を使っていくのは面白い事ですね。

 

詳しく知りたい人はコチラ

www.nature.com

 

日本の教育において、ゲーム=悪魔であり、勉強=天使と洗脳されてきています。そう考えると、ゲームをしている間、「やばい、勉強しないといけないのに」と矛盾を抱えながらゲームをすることになります。

 

もちろん、自分自身もゲームが最高!と言っているわけではなく、どの分野であっても中庸が大事なのは当たり前の話で、「ゲームをするのは良くない」というのは非常に短絡的な考えだと思っています。

 

 

ソシャゲに課金する

 

さて、話をちょっと別の軸に動かしていきます。ソーシャルゲームをする人の中にはもちろん「課金する人」がいます。中には、課金し過ぎて家賃も払えない人もいるそうです。

 

こちらは年代別の課金率

■全体
12.5%

■男性
20代:24.6%
30代:24.6%
40代:13.3%
50代:5.0%
60代:6.0%

■    女性
20代:16.9%
30代:13.8%
40代:6.7%
50代:6.7%
60代:2.0%

https://qzoo.jp/public/landing/sirabee/

 

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ソーシャルゲーム課金で全財産を失い家賃も払えず、友達に借金しまくったニコ生主のツイッターがヤバイと話題に | ガールズちゃんねる - Girls Channel -

 

課金のしすぎで家賃が払えなくなる人もいるようです。調査データを見ると、比較的お金に余裕ができた人、かつ、ITに若い頃から触れている人が比較的課金するような傾向があるように感じます。

 

子供よりも、お金を持っているサラリーマン達やパチンコ層がどんどん課金をしてるらしいですね。なぜこんなに課金するんでしょうか。

 

課金心理の仕組み

 

まず課金してしまう心の動きとしては「めちゃめちゃ悔しい」事にあると思います。やってみるとわかりますが、負けると悔しい。本当に悔しいんですよね。そして課金すれば勝てるから課金しようかなと思います。

 

あとは時短ですね。進めるのに制限があったりして、早く進めたい、と思う心理をついていたりします。

 

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そして心理的な仕組みも実は組み込まれています。 ソーシャルゲームの課金心理でよく論じられるのは「サンクコスト」です。

 

サンクコストとは、既に労力を費やしたお金や時間など二度と戻らないモノの事です。

 

このサンクコストにこだわると大きな間違いを起こします。

 ソーシャルゲームで言うと、例えば育成型のゲーム。1000円だけ課金して、一度始めてアイテムをゲット。少しずつ成長させる事が出来たとしますね。

 

この時点で、「もう無駄だからやめよう」と思っても「せっかくここまで育てたのに」「こないだの1000円がもったいないな」と考えてしまい、さらに課金してしまったり、ゲームに時間を費やしてしまったりします。 

 

ゲームにお金を費やしてもらうには、この心理を使うべきだし、利用者側もこの心理状態を理解して行うリテラシーが必要でしょう。

 

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ここで、「やめる」という選択ができれば、この時点までで費やしてしまった時間やお金は返ってこずとも、将来的なコストを損失せずに済むわけです。

 

 これは投資や事業にも当てはまります。業績が非常に良かった株を買ったものの、その後業績が下がった。さらに業績が悪化し続ける事がわかっているのに手放すことができない。結果として、原価割れをしてもなお持ち続けることになってしまうのです。

 

 

ソシャゲは悪か?

 

ソーシャルゲームの話をすると、社会学者の先生とかは一般的に否定的な姿勢を見せます。そこにあるのは感情的な論であって、論理的に考える人が少ないように思います。

 

例えば、先ほどのソーシャルゲームでお金を支払えなくなった、なんていう事例は、その人自身の問題だし、そのツールがゲームなのかパチンコなのか、みたいな違いでしかないです。

 

ゲームを批判する人間はリテラシーが低いと言えます。ゲームなのか勉強なのか、という二元論に囚われ過ぎていて、本質的な価値を見過ごしています。前述した通り、ゲームが脳に良い事も科学的に証明されています。

実際にやってみると分かりますが、反射神経を使う物や思考して戦略を練る物もありますからね。

 

詳しくはコチラ

www.frugaldad.com

 

さて、ちょっと話を戻しましょう。感情論で「ゲームは悪い」という人への反論として最も適切な反論としては時間を消費する事にも意味がある、という点です。

 

一見無駄に思えるようなソーシャルゲームへの課金や没頭については、発想や流行、近年のユーザーの傾向理解につながっていく事があります。一般大衆の心理理解をする上では、ゲームは一種のマーケティングツールと言えるでしょう。

 

つまり、スマホは発想の種」ですね。