読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Yoshiaki-FigLeavesのブログ

組織/アプリ/テクノロジーについて書いてきます!

目標を定めないことが大事な理由: 日本人は改善が得意なのか?

昨日、「将来どうなりたいですか?」と聞かれたんですが、将来どうなりたいですか?って難しい質問ですよね。

 

自分は起業したくて、自社サービスをメンバーと一緒に出したくて、世界を変えるような事がしたくて、今それをやっているんですよね。で、5年後にもしかしたら個人資産で100億とか持ってたら、宇宙事業に突っ込むだろうし、1億程度なら海外に新会社を立てるだろうし。

 

とにかく、今を本気で生きる事のほうがよっぽど大事で、5年後の自分がどうなっているか、自分の視点がどうなっているか、世界の環境がどうなっているかがわからないのに、目標を定めるのは難しいと思います。

 

将来わかることは、人口動態とかその辺ですよね。明らかに人口が減ることはわかっているんですけど(移民をやらない限り)、それ以外のことってほんとうにわからないんですよね。

f:id:Yoshiaki-FigLeaves:20150728112017p:plain

 

 

目標を定めないが大事な理由

 

最初に言っておきましょう。

 

一般的には世の中では目標は決めたほうがいいと思われていると思いますし、実はそこには異論がありません。でも、目標を定めないほうが絶対いい。

 

つまり、なんとなくの「こうしたい」ってのは大事なんですが、先のことを目標にしすぎるのは良くないと思います。

 

例えば「20年後には日本で上場企業の社長になりたい」と言っている人がいるとしましょう。この人は20年後の日本の市場がどうなっているかなんて全く考えていませんよね。市場が破綻しているかもしれない。

 

よくわからないことに対して、漠然とした目標を社会に強制されて目標立てするのは良くないことだと思っています。

 

 まぁ仕事では実際には目標が大事なんですが、特に団体や個人レベルに落とし込んだ時には目標は絶対ないほうがいい。

 

仕事って言ってるのは、KPIによる目標管理とかなんですが、人が人を評価しているので、結局は仕事における目標がある事で「頑張ってます」アピールができますよね。だから大事。

 

ところが、これが団体や個人に落とし込んでいくと全く必要ないですね。

 

例えば、「人の2倍努力する」とか言って、1日16時間働いて努力した気になる、とか、「売上高1億を目指す」とか言って、その1億を目標にして動くなんて、本当にもったいない。

 

目標を定める人は自分をモチベートしないと「やる」事ができない人だと思います。本当に勝ちたい人は、「人の2倍」とか言ってないで、目標とかなくて良くて、自分の逃げのために用意した「目標」というモチベーションの源泉抜きで、勝つための最善行動を迅速に取りますよね。自分の可能性を大きく縮こませてしまっている。

 

f:id:Yoshiaki-FigLeaves:20150728111353p:plain

 

 

 

自分の限界を目標によって決めてしまうなんてことは本当にもったいないことだと思います。そもそも人間が自分の限界なんて知ることはめちゃめちゃ難しくて、自分がどうなれるかなんてことはわからない。

 

今、見えているステージと3年後に見えているステージは大きく変化しているし、その時にいる環境も、時代も、経済も、まるで違う世界になっていることだってありますよね。

 

 

Upward ComptiabilityよりもBreak Through

 

Upward Compatibilityという言葉があります。「上位互換性」という意味の単語です。IT用語で、現状のバージョンと規格は同じなんだけど、新しい機能がついてる、そんなイメージです。

 

簡単に言うと、iPhoneのバージョンアップですね。iPhoneはSiriとかフラットデザインとか、スクショ機能とか色々追加されていますよね。

それは前のバージョンの機能は残していますし、それをよりよくしている。そんな感じです。

 

で、よく言われる日本人って改善が得意だよねって話ってまさにここですよね。Upward Compatibilityばかりです。上位互換性を意識して、とにかくアップデートして品質を高めていくことを意識しています。

 

Break Throughというのは、その一歩上ですね。携帯からスマートフォンというのはBreak Throughです。一歩上に行くには一旦前提にある技術をぶっ壊さないといけない。

シュンペーターでいうところの「創造的破壊」です。

 

だって、iPhoneがこれから新しい革新を起こすなら今の技術の上にやったってしょうがいなですもんね。ぜんぜん違う、izeroみたいな商品があって、思考した瞬間に思ったことを実現できる、みたいな商品があったとしたら、今のiPhoneの技術の上にあるわけないですよね。

 

社会の流れと技術の流れと世界経済の潮流があるので、それを全て捉えてまとめて適切なタイミングで適切なアプローチをして初めて起こせる。

 

 

Break Throughを起こすなんて難しい

 

物事をアップグレードしかできないなら全くやる必要はなくて、上位互換性を越えていくことが重要です。上位互換性を越えていくには、画期的な発明が必要で、画期的な発明には基礎が必要なわけです。

 

物事を壊していくのは基礎の組み合わせでしかありません。現状を正しく理解し、その理解したものを組み合わせていくことがイノベーションですし、ブレークスルーですよね。

 

人の感情や社会の仕組み、経済、技術。全ての仕組みを理解しないとあかんと思うわけですが、難しいんですよね。

 

だから組織が存在していて、頭おかしいアイデアを出せる人がいて、前向きに実行していける人がいて、経済や技術でわかる人がいて、、、そういった専門分野を理解して仕組みとして動かせる人を仲間にできるかだと思いますね。

 

目標が制限するもの

 

それで、言いたいことは簡単で、定まった目標があるとBreak Throughは起きないんじゃないかということです。

 

目標が果たす役割は改善です。現状のプロセスにある問題点を改善することで、結果をその枠組みの中で最良にしようとしているのが目標なんだと思うんです。

 

だから、本当に圧倒的な改革を図るには、現状ある仕組みをぶっ壊す=目標となっているものすべてをゼロにする、ってプロセスが重要だと思っています。

 

日本人が苦手なのはここで「改善が得意」というより「壊す」ということが苦手なんだと思います。枠組み大好き、安定大好き、だから改善しかできない。

 

改善から創造に至るのに、捨てる覚悟を持つ日本人が政治や経済で生まれてくるといいなぁと思う、今日この頃です。